第三種冷凍機械責任者試験の受験ガイド

第三種冷凍機械責任者試験は、年齢や学歴、経験に関係なく誰でも受けられます。2026年度の試験日は11月8日(日)です。法令20問と保安管理技術15問をそれぞれ満点の60%以上とれば合格で、受験手数料は電子申請で9,800円です。

第三種冷凍機械責任者の免状で何ができる?

1日の冷凍能力が100トン未満の製造施設で、冷凍保安責任者に選任されることができます。冷凍保安規則第38条が、第三種の免状で職務を行える範囲を「一日の冷凍能力が百トン未満の製造施設」と定めています。

冷凍機械責任者は、高圧ガス保安法の国家資格「高圧ガス製造保安責任者」の一つです。第三種と第二種は都道府県知事の免状、第一種は経済産業大臣の免状で、試験は3種類とも高圧ガス保安協会(KHK)が実施します。

選任には免状だけでなく、1日の冷凍能力が3トン以上の施設で高圧ガスの製造に1年以上携わった経験が要ります(冷凍保安規則第36条)。第三種の免状で選任されるのは冷凍保安責任者だけで、保安技術管理者や販売主任者にはなれません。

出典:高圧ガス保安協会「国家資格の概要及び職務範囲」

受験資格はある?

ありません。受験案内書には、年齢、学歴、性別、経験などに関係なく誰でも受験できると書かれています。

実務経験がなくても受験と合格はできます。経験が問われるのは、合格後に職場で冷凍保安責任者に選任されるときです。

出典:高圧ガス保安協会「令和8年度 高圧ガス製造保安責任者試験 受験案内書」

試験は何問で、何点とれば合格?

法令が20問・60分、保安管理技術が15問・90分の2科目です。どちらも五肢択一のマークシート方式で、同じ日の午前中に続けて行われます。

合格基準は科目ごとにかかります。受験案内書は「各科目とも満点の60パーセント程度」、令和7年度の正解答の備考は「各科目とも満点の60%」と書いています。問題数に直すと、法令は12問、保安管理技術は9問の正解が境目です(当サイトの計算)。

問題の形は独特です。法令は1問ごとにイ・ロ・ハの3つの記述が、保安管理技術はイ・ロ・ハ・ニの4つの記述が示され、正しいものの組合せを(1)〜(5)から1つ選びます(令和7年度の問題用紙で確認)。記述を1つ読み違えるだけで、その問題は外れます。

電卓は四則計算だけのものなら持ち込めます。関数電卓は使えません。

科目出題数試験時間合格の境目
法令択一式20問9:30〜10:30(60分)12問(満点の60%)
保安管理技術択一式15問11:10〜12:40(90分)9問(満点の60%)

出典:高圧ガス保安協会「令和8年度 高圧ガス製造保安責任者試験 受験案内書」

冷凍講習を受けると何が免除される?

高圧ガス保安協会の第三種冷凍機械講習を受け、講習の最後にある検定に合格すると、国家試験の保安管理技術が免除されます。国家試験で受けるのは法令20問だけになります。

講習は法令7時間と保安管理技術14時間の計21時間です。検定は保安管理技術の1科目だけで、全科目を受講しないと検定を受けられません。受講受検料は17,500円(令和7年4月1日改定)で、第二種・第三種の講習は年2回、2月頃と6月頃に開かれる予定です。

免除の効果は合格率に出ています。令和7年度(2025年度)は、保安管理技術を免除された1,384人の合格率が87.9%で、2科目とも受けた人の45.0%を大きく上回りました(KHK公表の合格率)。

講習の費用は受験手数料とは別にかかります。検定の合格基準と、講習修了証がいつまで免除に使えるかは講習の案内に書かれておらず、当サイトでは確認できていません。

出典:高圧ガス保安協会「高圧ガス製造保安責任者講習(冷凍)」

2026年度の試験日と申込期間は?

2026年度(令和8年度)の試験日は11月8日(日)です。試験は毎年11月に全国一斉に行われ、第三種は47都道府県のすべてで受けられます。

受験申請の受付は8月17日(月)に始まり、書面申請は8月31日、電子申請は9月2日(水)17時に締め切られました。今年度の申請はすでに終わっています。

2026年度から受験票の受け取り方が変わりました。受験者が専用サイト(受験票WEB発行システム)からダウンロードして印刷し、試験当日に持参します。

法令の問題は、2026年4月1日現在で施行されている法令に基づいて出題されます。

項目日付(2026年度)
受験申請の受付8月17日(月)から。書面は8月31日まで、電子は9月2日(水)17時まで
試験日11月8日(日)
試験問題と正解答番号の公表11月9日(月)15時(予定)
合格者番号の公表(第三種・第二種)12月18日(金)
合否通知書の発送(第三種・第二種)2027年1月5日(火)
合格者番号の公表と合否通知書の発送(第一種)2027年1月26日(火)

出典:高圧ガス保安協会「令和8年度 高圧ガス製造保安責任者試験 受験案内書」

受験手数料はいくら?

第三種の受験手数料は、電子申請が9,800円、書面申請が10,300円です(非課税)。電子申請の額は2025年度と同じです。

納付した手数料は、どんな理由があっても返還されません。

区分電子申請書面申請
第三種9,800円10,300円
第二種11,100円11,600円
第一種17,300円17,800円

出典:高圧ガス保安協会「令和8年度 冷凍機械責任者 パンフレット」

合格したあとは何をする?

合格しただけでは免状は届きません。免状の交付申請が別に必要です。第三種は都道府県知事の免状で、申請先は、長崎県で受験した人を除いて高圧ガス保安協会の試験・教育事業部門です。長崎県で受験した人は長崎県(消防保安室)に申請します。

免状の返納を命じられて2年たたない人や、高圧ガス保安法などに違反して罰金以上の刑を受け、執行を終えてから2年たたない人には、交付されないことがあります(高圧ガス保安法第29条第4項)。

職場で冷凍保安責任者に選任されたら、事業者は遅滞なく都道府県知事に届け出ます(同法第27条の4第2項で準用する第27条の2第5項)。免状の交付申請の手数料は当サイトでは確認できていないので、申請前に案内を見てください。

出典:高圧ガス保安協会「令和8年度 高圧ガス製造保安責任者試験 受験案内書」

合格率の「総数」と「全科目受験」は何が違う?

総数は講習で保安管理技術を免除された人を含む数字で、全科目受験は免除なしで2科目とも受けた人だけの数字です。高圧ガス保安協会は両方を公表していて、2025年度はどちらを見るかで合格率が6.6ポイント違いました。

2025年度の第三種は、総数で9,100人が受験して4,693人が合格し、合格率は51.6%でした。全科目受験に限ると、7,716人が受験して3,476人が合格、合格率は45.0%です。

差を生んでいるのは免除者です。保安管理技術を免除された1,384人は、法令だけを受けて87.9%が合格しました(表の免除者の合格者数は、総数から全科目受験を引いた当サイトの計算)。独学で2科目とも受ける人が目安にするのは、全科目受験の45.0%のほうです。

年度ごとの推移は総数の合格率全科目受験の合格率のページにまとめています。

区分(2025年度)受験者数合格者数合格率
総数9,100人4,693人51.6%
全科目受験7,716人3,476人45.0%
保安管理技術免除1,384人1,217人87.9%

出典:高圧ガス保安協会「令和7年度 知事試験の合格率」

第二種・第一種とは何が違う?

扱える施設の大きさと、試験の科目数が違います。第二種は1日の冷凍能力が300トン未満、第一種は制限なしの製造施設で職務を行えます(冷凍保安規則第38条)。

第二種と第一種には学識の科目が加わります。第二種は法令20問・保安管理技術10問・学識10問ですべて択一式、第一種は法令20問・保安管理技術15問と、記述式の学識5問です。学識の試験時間は120分です。

第一種だけは経済産業大臣の免状で、試験地は北海道・宮城・東京・愛知・大阪・広島・香川・福岡・沖縄の9か所です。第二種・第一種も講習の検定に合格すれば保安管理技術と学識が免除され、国家試験は法令だけになります。

区分科目と出題数職務の範囲(1日の冷凍能力)受験手数料(電子申請)
第三種法令20問・保安管理技術15問100トン未満9,800円
第二種法令20問・保安管理技術10問・学識10問300トン未満11,100円
第一種法令20問・保安管理技術15問・学識(記述式)5問制限なし17,300円

出典:高圧ガス保安協会「令和8年度 高圧ガス製造保安責任者試験 受験案内書」

過去問は公式サイトで見られる?

高圧ガス保安協会の公表ページで、その年度の試験問題と正解答番号が公開されます。載っているのは最新年度の1年分だけで、2026年9月時点では2025年度の問題と正解答が見られます。

正解答の掲載期間は、試験の翌日から翌年度の試験日の1週間前までです。協会の利用条件は、私的使用や引用の範囲を超えて許可なく複製・転載することを認めていないため、当サイトの練習問題は過去問を使わずに作っています。

出典:高圧ガス保安協会「正解答、合格者番号、試験問題の公表」

よくある質問

第三種冷凍機械責任者の受験資格は?

受験資格はありません。年齢、学歴、性別、経験に関係なく誰でも受験できます。冷凍保安責任者に選任されるには、1日の冷凍能力3トン以上の施設での1年以上の経験が別に必要です。

第三種冷凍機械責任者の試験日はいつ?

2026年度は11月8日(日)です。試験は年1回、毎年11月に全国一斉に行われます。2017年度から2026年度までの試験日は、実績ではすべて11月の第2日曜日でした。

合格基準は何点ですか?

法令と保安管理技術のそれぞれで満点の60%です。問題数に直すと、法令は20問中12問、保安管理技術は15問中9問の正解が境目です。

冷凍講習を受けると法令も免除されますか?

免除されません。講習の検定に合格して免除されるのは保安管理技術で、国家試験では法令20問を受けます。第三種の講習の受講受検料は17,500円です。

第三種の合格率はどのくらい?

2025年度は、科目免除者を含む総数で51.6%、2科目とも受けた人に限ると45.0%でした。講習で保安管理技術を免除された人は87.9%が合格しています。

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